Indeedのしくみについて解説
なびー
今日は、求人のプロの方に来ていただきました!
澤田さんは普段どんなお仕事をされているんですか?
澤田さん
私は派遣・人材紹介会社向けに求人広告の運用支援を行っております。具体的には、求人原稿の作成アドバイス、出稿先の広告媒体の選定、また自社で求人サイトそのものを持ちたいお客様向けにパッケージ型の求人サイト構築サービスを提供しております。
なびー
それなら、求人・採用に関してノウハウをたくさんお持ちでしょうね!
澤田さん
弊社は、Indeedに公式に認定された代理店(Indeed認定シルバーパートナー)なので、求人・採用のことならおまかせください!今回はIndeedのしくみと最近の採用トレンドについて解説していきますね。

※以下コンテンツは2020年11月時点の情報を元に構成されています。

Indeed登場で求職者の動きが変わった!

以前はタウンワーク・リクナビ・バイトル等の「掲載型の求人広告」に出稿し、求職者を集める採用方法が主流でした。しかし、今は自社サイトというホームベースを持ち、そこで採用を行うという方法が効果を発揮するようになりました。

なぜなら、Indeed、スタンバイ、求人ボックスなどの「求人情報特化型の検索エンジン」の台頭により、求職者の動きが変わってきたからです。こういったサイトは、アグリゲート型サイトと呼ばれ、「アグリゲート」は英語で「収集する」「まとめる」といった意味があります。Indeed等のアグリゲート型サイトは、ネット上のあらゆる求人情報を収集し、それらをまとめて検索できるようにしたサイトです。

そうなると、求職者は各求人サイトを訪問する必要がなくなり、Indeedひとつで効率よく日本中の求人情報を閲覧することができます。今では仕事探しには「まずIndeedを見る」という求職者が多く、その月間ユーザー数は3000万人を超えると言われています。

アグリゲート型サイトの種類

Indeed等のアグリゲート型サイトが「仕事探しの最強媒体」と分かりました。ところで、Indeed以外にも求人に特化したアグリゲート型サイトがあるのは知っていますか?スタンバイ、求人ボックスを聞いたことがない方がいるかもしれません。この2つもその仕組みはIndeedとほとんど同じで和製Indeedと考えれば良いでしょう。スタンバイ、求人ボックスも国内において着実にユーザー数を伸ばしていますが、流入数(ユーザー数)や広告運用の精度、データの精度、この3つにおいて現状、Indeedが圧倒的な優位性があると思います。

       Indeed求人ボックススタンバイ
運営元Indeed, Inc.株式会社カカクコム株式会社スタンバイ
サービス開始時期2009年
(2004年アメリカで設立)
2015年2015年
ユーザー数3000万人超500万人超200~300万人?
無料掲載ありありあり
メリットとにかく利用者数が多い!価格.com等のサイトで培った技術で検索閲覧しやすいデザイン「Yahoo!しごと検索」にも、スタンバイに登録している求人が表示される
デメリット知名度が高く、既に導入している企業や競合が多いため、クリック単価が上がりやすい審査が厳しく、サイト内で重複している案件は削除されるSEO(検索エンジン最適化)に弱い
なびー
やはりIndeedが今のところ圧倒的優位なのですね!Indeedについて詳しく知りたいなびー。

Indeedの特徴

トップクラスのユーザー数を誇る

利用者が多い有名求人サイトでも月間1000万人のユーザーであるのに対し、Indeedの月間ユーザー数は3000万人という圧倒的な利用者数を誇ります。これは日本の労働人口の半分弱が利用している計算となりますね。

ユーザーに最適化された検索結果

Indeedは、数多くの求人情報を分析し、求職者の行動パターンや性質をアルゴリズム化して、マッチングの精度を高めています。職務経験や履歴書の内容、検索履歴をもとに「そのユーザー」にとって関連性の高い求人情報が表示されるしくみになっています。

Google検索に強い

試しにネットで「営業/正社員/東京」などを入れて検索してみてください。検索結果の上位にIndeedが表示されることがほとんどのはずです。上位に表示されるということは、それだけ多くの求職者に見てもらえるということなのです。

広告を出せる

そんな絶大な集客力を持つIndeedに、もちろん広告を出すこともできます。無料掲載には、Indeed検索エンジンがネット上から集めてきた求人が掲載されます。しかし意図的に上位に表示させることは難しく、無料掲載だと見てもらえないことも多いです。なので有料掲載(スポンサー求人)を使って求職者の目に留まりやすくします。有料掲載を使うと無料掲載に比べ表示回数が増え、ユーザーに見てもらいやすくなります。有料掲載を使ったときのクリック数は、無料掲載のときの約5倍と言われています

Indeedの広告は、一般のWeb広告同様「クリック課金型」という方式になっています。「クリック課金型」というのは、有料掲載の求人がクリック・閲覧されることではじめて料金が発生する仕組みです。なので無駄な費用はかかりませんし、人材紹介サイトと違って採用が決まっても別途費用は発生しません。

↓クリック単価について

クリック単価は入札形式で決まるため、求職者からの需要や他社の入札状況によって変動します。 

クリック単価の料金設定次第で掲載場所が変わります。単価を高く設定することで検索結果に表示されやすくなり、単価を安く設定するとクリック単価を抑えることができます。しかし、クリック単価を抑えすぎると掲載順位が下がり、クリックされる確率が低くなる傾向があります。 

例えば100回求人情報を見てもらうことを目標とすると、クリック単価が100円の場合は10,000円の請求が発生します。

引用:Indeed 公式サイトより https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A/c/info/indeeds-pricing-model

予算の設定方法は2つあります。

《自動設定》
あらかじめ予算を設定し、その予算内で求人を掲載する方法です。1日あたり、もしくは1ヶ月あたりの料金で設定可能。
《手動設定》
「上限クリック単価」「求人広告総予算」を自分で設定する方法です。

「手動設定」ではクリックの合計が「求人広告総予算」に達した段階で有料掲載が終了します。一方、「自動設定」では設定された予算内で運用される点は同様ですが、次回分も自動で予算が消費されるため、スポンサー求人を止めたい場合はご自身で停止する必要あります。

引用:Indeed 公式サイトより https://jp.indeed.com/%E6%B1%82%E4%BA%BA%E5%BA%83%E5%91%8A/c/info/indeeds-pricing-model

テクニック次第で採用単価を抑えられる

効果的な集客には、サイトの見やすさ・原稿内容・求人条件が基本的な戦闘能力になります。この中でも原稿は書き方次第で大きくクリック率、応募率を改善できる、テクニックが活かされる領域です。そのテクニックの一部をご紹介します。

テクニック1:タイトルで“働く自分”を想像できるようにする

Indeedでよく見かけるのが、タイトルに「軽作業」とあるだけの求人です。これでは、自動車工場での部品の組み立て?なのか、食品工場でのお菓子の袋詰め?なのか、よくわかりません。タイトルは、Indeedの検索結果で一番目立つところです。このタイトルの表記が曖昧では、一度クリックして仕事内容を見て「やっぱり想像していたのと違う...」ということで、求職者に無駄なクリックをさせてしまうことになるのです。

では、良い書き方とはどんな書き方でしょうか?例を見てみましょう。

【例】食品工場の軽作業スタッフ<お菓子の検品・袋詰め・梱包・配送>

どうですか?
どんな場所でどんなことをするか、だいたい想像がつきますね。お菓子であれば、それほど重くないだろうし、食品工場なので、清潔で空調も効いていそう。検品や袋詰めなど手元の細かい作業に没頭したい自分としては「この仕事は合うかもしれない!」と納得した応募に繋がります。

ここまで読んで、タイトルをしっかり推敲してみようと思われた方もいると思います。その前に3つ注意点があります!

・タイトルの文字数は30~35文字程度にしましょう
上記の例でみると細かく表記したくなりますが、文字が多すぎると、求職者がスマホで見た時に見切れてしまう可能性があります。30~35文字以内で抑えることが無難ですが、どうしても多く書きたい場合は、見切れても問題ない、重要度の低い文言を後ろに持ってくることにしましょう。

・目立つワードを使いすぎない
「お祝い金あり!」「年収〇〇円以上!」など求職者の注意を引くワードばかりを過剰に使うのは辞めましょう。「Indeedの掲載基準」というものがあり、これに沿うように記載するのをお勧めいたします。ひどい場合は、Indeedから非表示になることがあります。

余分な情報とは、職種名よりも仕事内容に記載するのに適した情報のことです。Indeed では、(職種名ではなく) 仕事内容に特典や福利厚生、ボーナスの情報、応募要件、資格などの情報を含めることを推奨しています。

引用:Indeed 公式サイトより https://indeed.force.com/employerSupport1/s/article/Policy-Low-Quality-Job-Titles?language=ja

・記号の使用に注意
タイトルが長くなると【】などの記号で区切りたくなると思います。ただ、【】の使用はNGとなっており、<>や()も使い方によっては自動で省略されてしまうことがあります。記号の使用ルールは公開されていないのにもかかわらず、常に変わるので、求人広告代理店やIndeed担当者と相談して決めて頂くことをお勧めします。

テクニック2:勤務地を市区町村まで具体的に表記

勤務地は、仕事探しでとても重要なポイントです。そんな勤務地が「東京都」とだけ表記されていたらどうでしょう?多くの求職者は、「東京のどこ?」と思い、クリックして詳細な勤務地を確認して「通えないなぁ..」とページを閉じてしまうこともあるでしょう。そうなると、無駄なクリックの発生です。

また、Indeedは、検索された【勤務地】に対して【勤務地】+【その周辺】の求人を検索結果に表示します。例えば、【新宿区】で検索すると【新宿区/中央区/港区/品川区】の求人も検索結果に表示されます。よって【東京都】で登録していると、周辺地域である【千葉/埼玉】などの広範囲の地域と一緒に表示されてしまう可能性もあるのです。そうなると、求職者が希望する【勤務地】よりかなり大きな括りになってしまい、見つけてもらいづらくなるでしょう。

勤務地は、最低限でも市区町村まで登録するようにしましょう。

テクニック3:求人情報を具体的に表記

例えば、未経験でプログラマーの求人を探しているとき、「社内研修しっかりあります」「先輩社員がやさしく丁寧に教えます」など「未経験でも大丈夫なんだろうな~」と思わせる求人を見つけたとしても、「未経験OK!」とドンッと表記している、他の求人の安心感にはかないません。未経験者OKならはっきり書くことで、お互いのニーズにマッチした応募がにつながります。

詳細なアクセス分析ができる

例えば、100個求人情報を掲載した場合にどの求人に何クリック入って、何応募入って、応募単価はいくらだったのかというデータを1求人ずつIndeedは確認することができます。その為、どの求人への反応が良く、または逆に悪いのかが分かるので、次へのアクションプランが組みやすいというところが特徴です。

Indeedに求人を掲載するには?

Indeedへ掲載するには、以下2つの方法があります。

直接投稿型

掲載したい求人情報をIndeedの管理画面から手入力していく方法です。職種名/キャッチコピー/勤務地/雇用形態/給与などを入力していきます。掲載可能な求人数は無制限で、掲載期間の制約もありません。内容が問題なければ、72時間程度で掲載されるようです。好きなタイミングで編集したり、投稿を取り下げたりできるもの良いですね。まずは無料掲載で投稿を始めて、あとから有料掲載(スポンサー求人)で出稿することも可能です。

クローリング型

自社サイトに求人情報を掲載している場合は、Indeedにクローリングさせる方法があります。「クローリング」とは、ロボットがインターネットの海をぐるぐる周ってそこに溢れている求人情報を拾って集めてくるようなイメージです。自社サイトの求人ページを、そのロボットに拾ってもらえるようにするには、いくつか条件があります。

・求人ページがHTMLで作られてること
 PDFやJPEGは不適合です
・勤務地や職種、仕事の内容が完全に記載されていること
・求人ページに応募フォームが用意されていること
 どこから応募できるのか分かりやすいボタンを設置しましょう
・1職種1勤務地のルールに従って求人ごと別ぺージ(URL)で作成していること
・応募の際に、ユーザー登録などを要求しないこと
 そのままスムーズに応募できるようにしておきましょう
・応募は無料でできるものであって、課金が発生しないこと

ちなみに、ユーザーから見た「直接投稿型」と「クローリング型」の違いは、以下のようになります。なお、「直接投稿型」と「クローリング型」どちらが表示されやすいか等の表示順位の優劣はありません。

自社サイトの求人ページって必要なの?

 画像引用 求人サイト構築クラウドサービス「jobMAKER.」 https://jobmaker.jp/

Indeedの「クローリング型」にも見られたように、自社が運営するサイトで採用活動をする企業が多くなってきました。これをオウンドメディアリクルーティングと言います。「メディア」というのは、自社のコーポレートサイトや採用専用サイト、TwitterやInstagram、FacebookといったSNSアカウントなどを指します。Indeedに掲載されている募集要項以外のプラス情報を求めて、応募前にその企業のサイトを見るユーザーは8割以上にも上ります。自社サイト(オウンドメディア)を設けるメリットはどんなことがあるのでしょうか?

【メリット1】写真や動画で自分の会社をリアルに感じてもらう

自社サイトは求人媒体と違い、自由にデザイン・レイアウトでき文字数制限もありません。その為、自分たちの会社をまるごと伝えることができるのです。写真や動画で事業内容、先輩スタッフのインタビューや、社内イベントの様子を伝えることで、会社のカルチャーを求職者に感じてもらい、ミスマッチを減らすことができます。また、社内の人間が伝える情報は求職者にとって新鮮で臨場感があり、「自社発信」というのは自分たちの思う以上に価値があるのです。会社の魅力を伝えきれないと、結局のところ知名度や給与等の条件での勝負になってしまうので、他社との差別化を図るためにもオウンドメディアを使った採用は効果的です。

↓コンテンツ例

《代表者メッセ―ジ》
社長自ら顔を出し、メッセ―ジを語ることで信頼性・信憑性がグッと増し、サイトコンテンツをしっかり見てもらえやすくなります。会社を設立した背景やこれまでの歩み、会社のコンセプトなどを伝えましょう。

《事業ストーリー》
その製品が生まれたきっかけや、どのような考えのもとに顧客に製品・サービスを提供しているのか、将来的にどのように展開していきたいのか等、自社でしか語ることができないストーリーを求職者へ届けることができます。

《実際にはたらく人たち》
一緒に働く仲間や先輩達へのインタビューを通して、実際に働くイメージを求職者に持ってもらうことができます。例えば、先輩スタッフの1日のスケジュールや仕事の内容、やりがい等を取材し、掲載することで社風やカルチャーを感じて取ってもらうことができます。

【メリット2】他の募集職種も見てもらえるかも?

近しい分野の他職種も募集していたり、地域ごとに分けて募集している場合は、ユーザーのサイト内回遊によって、それらも同時に見てもらえる可能性があります。

【メリット3】資産として残る

一般的な採用媒体の場合は、掲載期間が終了すると記事は取り下げられてしまいます。しかし、オウンドメディアの場合は、例えば採用期間が終わったとしても、上記のような自社紹介コンテンツやインタビュー記事を残すことができるので資産として蓄積していくことができます。

【メリット4】ブランディング&転職潜在層へのアピール

たまたま自社サイトに訪問したユーザーに向けて、自社の体制や気風を間接的にアピールでき、ブランディングの一環となります。

まとめ

Indeedをはじめとするアグリゲート型サイトの登場で、求人企業と求職者がよりダイレクトにネット上で触れ合う機会が増えました。Indeedで出会って、自社サイトを見に来てもらい仕事内容や社風を伝え、応募してもらう。求人企業、求職者お互いにとって一番の幸せが「ミスマッチのない採用」だと思います。色々とテクニックをご紹介しましたが、すべてはここに通じると思っています。私が解説しました上記コンテンツが、少しでもお役立ていただければ嬉しく思います!

なびー
いや~!澤田さん濃厚な解説、ありがとうございました!
澤田さん
なびーちゃん!もっと濃厚な解説をyoutubeでもやっていますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
<HRチャンネル>ヒューマンリソースに関連する様々なニュース解説やノウハウ提供を配信!

クロスリンク澤田

解説者

株式会社クロスリンク
取締役 澤田 有佑 氏

NTTソフトウェア株式会社でのエンジニア経験を経て、Webマーケティングの会社を設立。リスティングを始めとした各種Web広告の運用、サイト運営を経験した後、現在は株式会社クロスリンクで 運用型広告による自社求人サイトでの応募獲得に従事する。

派遣・人材紹介会社専門の「求人広告運用代行サービス」
https://crosslink.jp.net/kyujin_lp/
※株式会社クロスリンクは、Indeed認定シルバーパートナーです。

求人サイト構築クラウドサービス「jobMAKER.」※関連会社が運営
https://jobmaker.jp/