【謎部署】ユニテックシステムの秘密結社⁈コンサルティング本部

人材派遣管理システム「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」。その専用クラウドサービスとしての「UTSクラウド」を生み出したのがユニテックシステムのコンサルティング本部です。 コンサルティング本部 は、それまでオンプレミス環境※ でしか提供されていなかった 「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」 を初めてクラウド環境で提供すべく立ち上げられた部署でした。

※オンプレミスとは、いわゆる自社運用のことです。サーバーやソフトウェアなどの情報システムを使用者(企業)が管理する設備内に設置し、運用することを指します。

長期間にわたるテスト・試行錯誤のもと誕生した「UTSクラウド」 は、2015年のサービス開始以来、現在では累計236社が導入、3176ユーザーが利用するクラウドサービスに成長しました。今日は、「UTSクラウド」の開発秘話から日々の運用維持管理まで、メンバー5人の素顔と共にコンサルティング本部をご紹介します。

コンサルティング本部とは?

なびー
「何をやってる部署か分からない」社内ランキング1位のコンサルティング本部さん、こんにちは。
宮脇
こんにちは。コンサルティング本部の部長をしております、宮脇と申します。謎部署と言われる所以は、やはり、やっていることが分かりづらいからだと思います。ひとつずつ解説していきますね!

コンサルティング本部がやっていること

宮脇:
我々がやっていることは、「社外のこと」「社内のこと」の2つに大きく分けられます。「コンサルティング」と名は付いていますが、社外向けには 「UTSクラウド サービスの運用維持管理 。社内向けには社内システムやインフラの運用・保守をメインに行っています。

我々の仕事の中でも、人材派遣管理システム「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」の専用クラウドサービス「UTSクラウド」 の運用維持管理が大きな仕事ですね。 累計236社、3,176ユーザーが日々利用する業務システムのデータベースをデータセンターで預かっているわけですから、運用維持管理とひと言にいっても、たくさんのタスクが発生します。

例えば、各パラメータ(システムの挙動に影響を与える、外部から投入されるデータなどのことをパラメータという)の数字を取得し、負荷状況を毎日監視しています。CPU使用率がいきなり跳ね上がったり、監視プログラムが異常を検出すると我々にメール通達されます。すぐに数値を確認して、状況によってはお客様に拡張を提案することもあります。

また、UTSクラウドは、毎日夜間に1回バックアップされ、さらに2次バックアップとして、バックアップデータを遠隔地へコピーしています。これらは自動的に行われていますが、それが問題なく行われているか確認するのも我々の仕事ですね。

その他、何かエラーが生じた場合のエラーログも定期的に確認するようにしています。

我々は5名で300台近いサーバーを運用維持管理しています。マンパワーを割かなくても異常検出できる仕組みや、定常業務の効率化(サーバー設定やユーザーの追加削除を一括でできるコマンドを開発)することで、サービスの品質向上につなげています。


動いている心臓をそのまま移植させるようなもの<緊張のデータベース移行>

我々コンサルティング本部がとても緊張する作業として、既存サーバーから新サーバーへ移行するデータベース移行作業があります。既にリリースしている稼働中のサービスの本番環境で行う作業です。それは、動いている心臓を止めずにそのまま移植させるようなもの。失敗は許されません。

そのため、事前に手順書をかなり細かく設定します。WindowsアップデートやDNSサーバーの登録など、作業手順の各フェーズにおいて、どの時点でどこまで作業が進んでおかないと切り戻し(作業を停止して元に戻す)をやるか、あらゆるイレギュラーやリスクを想定しながら手順書を作ります。

出来た手順書は、メンバー全員で厳しいレビューを行い、抜け漏れがないかの確認を行って、はじめて手順書が完成します。本番作業はとても緊張するものです。何も考えずに手順書の通りにやればよい、という状態になるまで手順書を作り込むことが安全作業への一歩ですね。

サーバーのパラメーターを監視
サーバーのパラメーターを監視

また、起動できない、動きが遅いなどネットワーク不調による接続トラブルがあった場合は、まず原因の切り分けを行います。ポートを固定しているので、まずクライアントPCからそのポートでアクセスできるかを確認して、システム側かお客さまの環境側の問題か、切り分けを行います。その後、お客さまに解決策を提示しています。

社内向け業務

田中
 社内向けには、一般の企業で言う「情報システム部」的な動きをしています。

・社内のサーバーの設計と構築
・インフラ周りのトラブル対応 
・PC管理
・業務システムの導入検討
・ネットワーク回線の選定&導入
・OFFICE365のアカウント管理

といったことをメインに行っていますね。

<UTSクラウドの誕生>五反田の居酒屋で「やってみよう!」から始まった

宮脇:
私は、以前、他社で働いており、その時に協力会社のSEとしてユニテックシステムへ訪れたのが、出会いでした。

ユニテックシステムには、人材派遣管理システム「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」という商材があり、2,700社以上のユーザーが存在しています。ここにクラウド環境を提供したらユーザーに喜んでもらえるだろう。そういったビジョンが私の中にはありました。

五反田の飲み屋で、その構想について話して「 材料も知識も技術もすべて揃っている!やってみよう ! 」 ということになりました。

私は、「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」 に大量のデモデータを入れ、全件検索、重い処理、マッチング、給与締めなどあらゆる動作時の負荷を検証しました。その負荷データサンプルは1,000以上にも上ります。当時、クラウド開発事業に予算はつきませんでしたので、自分がやれる範囲はすべて手動で負荷データのサンプルを取るという地道な作業を続けました。期間にして数か月に及んだでしょうか。

この検証以前は、「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」の起動によりCPUコア数、メモリをどれだけ使うかというのは感覚値でした。この地道な検証作業によって、ムダを省いた厳密な設計をすることが出来ました。

こうして、「スタッフナビゲーター」「キャスティングナビ」を操作する際のサーバー負荷が正しく算出され、UTSクラウドを開発する際の礎となりました。それが2012年の出来事です。

最初は、オンプレと比較して月額で支払うことに抵抗があるお客さまが多く、当時、クラウド自体もまだ珍しいサービスでした。お客さまには理解されないことも多くありました。

しかし、2011年の東日本大震災を機に企業の意識が大きく変わり、自社オフィスにサーバーを置きたくないというがお客さまが増えました。

自社にサーバーを置いていると、火災や地震で建物が消失したときにデータも飛んでしまいますからね。高くても安全を買うという意識が、皆さんの中に芽生えたのだと思います。お客さまの意識の変革を受け、ITのプロとして自分たちがそれに答える形でUTSクラウドを広げていったという背景があります。

<中の人はこんなひと>メンバー紹介

なびー
システム開発部門は、どういう役割の人がいるの?

宮脇:
コンサルティング本部の構成メンバーは男性5名で、全員、理系脳でとことん理詰めで話すので、他の部署から「面倒くさい」と思われることも…。そんなメンバー5名を紹介します。

≪サンプル1000超 執念のクラウド開発≫コンサルティング本部の鬼軍曹 宮脇

宮脇
クラウドを作るのが好きです。私が開発したUTSクラウドの運用維持管理にあたりマネジメントをメインに業務を行っております。

≪ 不条理に立ち向かう切り込み隊長! ≫ 揺るがない信念 諏佐

サーバー設計を行っています。いかに費用対効果の高い設計ができるかが私の腕の見せ所ですね。業務効率化にも注力しており、サーバー設定が一発で終わるコマンドも開発しています。妥協がなく磨き抜かれたサービスを提供することが私の信念ですね。

諏佐
AWS構築のプロフェッショナルとして、クラウドの設計や再設計を担当しています。

≪お客様に寄り添うインフラ技術者≫高橋

UTSクラウド関連のサポートをメインに業務を行っています。技術的な質問やトラブル対応、障害対応。丁寧にヒアリングし、迅速な解決を図ります。

高橋
お客様に安心納得いただけるような説明を心掛けています。

≪多種多様な顔 7色仮面 フロントマン≫遠藤

UTSクラウドを初めてご検討されるお客様向けに、営業担当と同行して分かりやすく仕組みをご案内します。

遠藤:
情報システム部(企業の社内システムの開発、構築、運用、保守などを行う部署)がない企業では、総務部の方と商談することが多いですね。知識がない方にもわかりやすく説明し、メリットばかりではなくデメリットも伝えるということを心掛けています。

遠藤
私は、コンサルティング本部と各部署の橋渡し役でもありますね。

≪不動のコンサルの良心≫田中

新規にUTSクラウドを契約されたお客さまのために、データベースサーバー構築をしてVPNの設定を行っています。ユーザーの追加削除も行っています。

田中
 社内IT担当として、PCの手配や業務システムの運用維持管理も行っています。

 

仕事の楽しいところ?ないですね(笑)

高橋さん笑顔
なびー
コンサルの楽しいところは、どんなことですか?

高橋:
楽しいというよりも、「今日も何もトラブルがなく終わった!」=「安心した」という部分が大きいですね。これも、この仕事が常に神経を使う仕事だからだと思います。例えるならば、病院で生命維持装置を管理しているようなもので、少しでも異常があれば素早く正確な対応しなければなりません。データベース移行などは、病院でいう手術でしょう。失敗は許されません。

そんな背景もあり、お客さんに今日もスムーズに利用環境を提供できたことが我々のやりがいとなっています。

まとめ

諏佐
私たちの仕事は、お客様の「当たり前」を支えることです。

諏佐:
我々の仕事は、オモテにはあまり出ない裏方仕事です。しかしながら、深夜のメンテナンス作業といった運用維持管理を司り、お客さまが日常の業務を当たり前に行えるよう調整していく、大変重要なポジションであると考えています。

今後は、提供サービスの拡張を目指しています。例えば、Amazon Web Services (AWS)、 Google Cloud Platform (GCP) 、 Microsoft Azure、といったクラウドプロバイダーの公式代理店の資格を取得し、お客様のやりたいことをそのクラウドプロバイダーで実現するには、どのような構成がいいか提案する。そういった、環境構築のコンサルティングサービスの幅を広げていければと考えています。

我々コンサルティング本部は、「安全と利便の提供」をミッションとし、セキュリティの担保と、オフィス外ワークなどのユーザビリティ向上、そうした価値の提供をクラウドを通して今後も実現・維持継続していきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。